マンジャロは、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)という2つのホルモンの作用を持つ、世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬です。週1回皮下注射する製剤になります。

GIP、GLP-1ともにインスリン分泌促進作用や食欲抑制作用を持つことが知られており、GLP-1受容体作動薬は体重減少効果を併せ持つ糖尿病治療薬として既に広く使用されてきていますが、今回新規薬(GIP+GLP-1作動薬)として発売されたマンジャロは、既存のGLP-1作動薬と比較してもかなり強い体重減少効果、HbA1c低下効果を有していることが明らかにされております。(常用量とされる5mgを40週投与にてHbA1c低下2%、体重減少7.6kgと報告あり)

減量がなかなか上手くいかない2型糖尿病患者さんに対して、従来薬とは一線を画する効能が期待できますが、来年4月までは2週間処方の制限があります。また、投与適応は他の薬剤で治療効果が不十分な2型糖尿病患者さんに限られますのでご注意ください。詳しくは診察にてお気軽にお問い合わせください。

一点ご注意いただきたいのは、当院は保険診療のみを行なっておりますので、自費診療でのマンジャロ処方、糖尿病をお持ちでない肥満患者さんに対する減量治療としてのマンジャロ処方は一切お断りしております。予めご了承ください。