まみがおか内科 院長 北出です
2023年10月1日以降、コロナの特例承認を受けた治療薬であるパキロビッド、ゾコーバ、ラゲブリオ等については薬剤費が自己負担となります。
お持ちの保険証の負担割合ごとの自己負担額は以下の通りです。(診療費とは別途以下の金額が必要となります)
3割負担 9000円
2割負担 6000円
1割負担 3000円
※元々の薬価は1治療分(5日間投与)で5−9万円と高額であり、実は負担割合はかなり低いのですが、それでも高額な自己負担となります。
当院では、本例のような高額薬の適正使用が非常に重要と考えておりますので、診察時の症状や年齢、重症化リスク要因などをもとに専用治療薬の適応を判断しており、実際に専用薬を投与する患者さんはごく一部にすぎません。今後も、今までと同様の基準で専用薬の適応について判断させていただきますが、専用薬投与の適応があると判断される患者さんに関しましては、PCR検査陽性の連絡をさせていただく際、当院スタッフからも自己負担額に関して個別に説明させていただくようにいたします。その上で処方をお受けになるかどうかご判断いただけましたら幸いです。
なお、当院では必要と判断される場合、パキロビッド、ゾコーバ、ラゲブリオを処方させていただいております。
高齢(65歳以上)もしくは重症化リスクのある(糖尿病、呼吸器疾患あり、免疫抑制剤)にはパキロピッド(併用注意薬が多いため、問題のない患者さんのみ)、もしくはラゲブリオを処方しております。
重症化リスクが無いが、症状が非常に強い(ぐったりしている、食事摂取など困難、などの総合的な判断)患者さんにはゾコーバ(こちらも併用注意薬が多いため常用薬を確認しております)を処方しております。
症状は比較的落ち着いており、重症化リスクも特にないが、今後増悪することが心配なので抗ウイルス薬を処方して欲しいという患者さんには、原則症状増悪予防目的での処方は行なっておりません。症状増悪時、速やかに高次救急医療施設を受診されるように誘導させていただいております。期待される薬効と比較するとかなりコスト高な治療薬と認識しておりますので原則は上記の対応となります。あらかじめご了承のほど、何卒よろしくお願いいたします。