奈良県北葛城郡の内科・消化器内科・肝臓内科・糖尿病代謝内科『まみがおか内科』です。

胃食道逆流症

当院での胃食道逆流症(逆流性食道炎)の治療方針

1、胃食道逆流症(逆流性食道炎)について

胃食道逆流症(以下、逆流性食道炎)は胃腸疾患の中で最も頻度の高い部類の疾患で、成人の約10%がお持ちという統計があります。近年、ピロリ菌の治療後、胃酸分泌量も改善する事によって逆流性食道炎はむしろ増加する傾向にあります。

もともと食道の出口は筋肉によって巾着袋の口のように締まっており、胃酸が容易には逆流しないような造りになっているのですが、経年変化や体型的な問題(肥満によって腹圧が上がることも含まれます)によってこの締め付けが物理的に緩む事が逆流性食道炎を発症する原因の大きな一つと言われています。このようなパターンの逆流性食道炎の患者さんは、高齢、男性、喫煙、肥満傾向にある、内視鏡で観察すると食道の出口に強い粘膜傷害が認めやすいといった特徴があると言われています。

一方、これとは逆に、肥満の無い女性で、同様に逆流性食道炎の症状を来すパターンも多く認められます。このような患者さんでは、内視鏡を施行しても粘膜傷害が目立たず、診断に苦慮するケースが多いのですが、ともに逆流性食道炎として分類され、治療適応となります。

症状は胃酸を含んだ胃液が食道に逆流し、食道の粘膜を傷害することで起こります。その他、食道の運動機能の異常や、食道の知覚過敏が原因になるなど、複雑な要因が関与している場合があります。また、以下のように比較的多彩な症状があり、他の重大な病気との鑑別が必要になる事もあります。

① 胸やけ、胸痛:胃液などが食道に逆流して、胸やけや胸が締め付けられるような痛みが生じます。時には狭心症や心筋梗塞の痛みと勘違いされるような強い症状が出る事があります。
② 呑酸:酸っぱい液体(胃液です)が口まで上がってくる事があります。
③ 喉の痛み、咳、喘息:逆流した胃液が喉や気管支を直接刺激することで起こります。喘息を増悪させる原因にもなり得ます。

このように、逆流性食道炎は様々な方に、多彩な症状をもって発症する病気であり、非常に多様性がある疾患であると言えます。思い当たる節がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

逆流性食道炎の診断は、主に内視鏡で行います。当院を受診され、逆流性食道炎が疑われる患者さんに対しては、相談のうえ、原則として内視鏡検査の予約(他院に紹介いたします)をお勧めしております。ただし、上で少し説明しましたように、内視鏡的には粘膜傷害が分からないようなタイプの逆流性食道炎も少なからず存在しますので、ほとんどの場合は胃酸を抑える薬剤を投与開始し、胃酸を抑えると症状が改善するかどうか診断を行います(診断的治療といいます)。

逆流性食道炎の治療は、上で述べたように胃酸を抑える薬剤が中心となります。薬剤治療と平行して、生活習慣の是正を指導させていただきます。具体的には、以下のような点を重点的に指導いたします。

① 食事の時間と内容:脂肪の多い食事、チョコレート、アルコール、炭酸飲料は逆流症状を悪化させますので、できるだけ控えるようにします。また、夜間に逆流症状が強い方の場合、食後すぐに就寝される方が多いです。夕食と就寝の間を空けるように指導させていただきます。
② 寝る際の体位:寝る際は胃酸が逆流しにくい体位を取るように指導いたします。具体的には枕を高く、左向きに就寝するようにお勧めしています。
③ その他生活習慣:喫煙が逆流症状を悪化させますので、できれば禁煙をお勧めしています。また、肥満がある方の場合、ダイエットによって腹圧が低下して逆流が改善しますので、減量をお勧めしています。

2、当院での逆流性食道炎の治療方針は以下のようになります。

① 逆流性食道炎を疑う症状にて来院された場合、まず内視鏡検査の予約を検討いたします。これと共に、胃酸を抑える薬剤を投与開始し、薬剤による症状の改善がどれくらいか確認します(診断的治療)。

② 内視鏡検査と診断的治療の結果を評価し、逆流性食道炎の診断を行います。逆流性食道炎と診断された場合、症状が消失するまでの間、胃酸を抑える薬剤を投与(最長で8週間)し、生活習慣の是正もアドバイスさせていただきます。症状が軽快された場合は一旦治療を終了します。

③ 一方、症状が完全に消失しない患者さん(難治性逆流性食道炎)も多くいらっしゃいますので、その際は薬剤を継続投与したり、別の薬剤を試してみたりします。難治性逆流性食道炎の患者さんにおけるゴールは、薬を止める事ではなく、生活習慣を上手くコントロールして症状ができるだけ出ないように努め、調子が悪い時だけうまくお薬に頼る状況に持っていく(オンデマンド療法といいます)だと考えています。

参考文献
胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2015

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